今このような症状は出ていませんか?
こんにちは!すずらん接骨院です!
今回は、胸郭出口症候群です!
あまり聞き慣れない方も多いのではないでしょうか?
胸郭出口症候群とは、頚髄や胸髄の1部から出る神経(腕神経叢)や、心臓から出る鎖骨下動脈、鎖骨下静脈が、腕や指先まで走行する途中、狭い間隙を通過する過程で圧迫されたり伸長されたりする事によって起こる神経症状や血行障害の症状の総称です。
主な症状として肩凝り、上肢の痺れ、疼痛、放散痛、冷感等が挙げられます。
思春期以降の痩せ型のなで肩女性に多くみられるという特徴があります。
腕神経叢や鎖骨下動脈、鎖骨下静脈は首元から前胸部の狭い間隙を通り、腕や指先まで流れて行きます。この走行中に大きく分けて3つの易圧迫部位が存在します。この3つの圧迫部位によって胸郭出口症候群は分類されます。
まず1つ目が、斜角筋症候群です。
前斜角筋、中斜角筋、第1肋骨で形成される三角間隙で、この間隙を通る際に神経や血管が圧迫され引き起こされる事があります。
原因として、先天性軟部組織異常(前斜角筋付着部異常、斜角筋肥大)のものがあります。また、先天性骨異常(頸肋、第1肋骨異常)があると引き起こされ易くなります。
理学検査として、アドソンテスト、モーリーテスト、アレンテストが有用とされています。
改善として、首肩周辺の筋肉へのマッサージ、首のストレッチ、骨格矯正が有用です。
2つ目が、肋鎖症候群です。
第1肋骨と鎖骨の間隙を神経や血管が通る際に圧迫され引き起こされる事があります。
原因として、既往歴に第1肋骨骨折や、斜角筋外傷をされた事がある方や、いかり肩の骨格の方は重いリュックを担ぐ際に圧迫され易くなります。
理学検査として、エデンテストが有用とされています。
改善として、リュックで重いものを担ぐのを控えたり、なで肩を改善する目的で僧帽筋の筋力増強訓練が有用です。
3つ目が、過外転症候群(小胸筋症候群)です。
小胸筋と肋骨の間隙を通過する際、
圧迫され引き起こされる事があります。
原因として、猫背の方に多く、背中が丸くなる事により、肩甲骨が背骨よりかなり外に開いている(肩甲骨過外転)状態に起こり易くなります。特にデスクワークを主に仕事としている方に多いと言われています。
理学検査として、ライトテスト、ルーステストが有用とされています。
改善として、肩甲骨と背骨を繋ぐ菱形筋の筋力増強訓練や、小胸筋を中心とする胸の筋肉のストレッチや骨格矯正が有用です。
一般的に、先天的な異常があり症状が強く出てしまっている方には薬物療法や手術の適応となります。
当院では、胸郭出口症候群の治療として、何が原因となっているかを適切な検査を行った上で、筋肉をマッサージや、電気治療したり、猫背の方には肩甲骨周囲筋への柔軟性を高め、良い姿勢を取りやすくする姿勢調整、神経の流れを良くし、骨格のバランスを整える全身矯正等、患者さん一人一人の症状に合わせたオーダーメイドの治療を行います。
セルフケアとして、猫背姿勢にならないよう姿勢を意識した生活を送る事や、湯船に10分以上ゆっくり肩まで温める事や、首肩のストレッチを行うことが大切になってきます。