肩関節インピンジメント症候群とは?
◯肩関節インピンジメント症候群とは
オーバーユース(使い過ぎ) などで肩の腱板に炎症が起こることで痛みと運動制限が生じた状態
投球動作や肩を挙上する動作において、肩峰下面や鳥口肩峰靱帯と腱板との間でインピンジメントを生じその結果腱板炎や肩峰下滑液包炎が起こるという考え方と、オーバーユース や機能的な不安定性 (動作時の不安定性のこと) が生じた結果, 腱板炎や滑液包炎が起こり、
本来腱板がスムーズに通過するべき肩峰下面や鳥口肩峰靱帯の下 (第2肩関節) での “衝突” が起こるという二つの考え方がある
・インピンジメントというのは、『衝突』という意味です。
肩関節を動かす際に、関節付近で他の骨や筋肉との衝突が生じることによって、組織の損傷が起こって痛みが生じる疾患です。
・基本的には、野球選手の投球障害の一種ですが、オーバーヘッドスポーツといわれる、バレーボールやテニスなどで肩の痛みを生じる場合や、中高年の方の痛みが出る場合でも肩関節インピンジメント症候群となることがある。
・腱板のなかでも棘上筋 がもっとも障害されやすく。 それは、棘上筋が鳥口肩峰アーチの直下にあり、肩峰と上腕骨頭あるいは大結節との間ではさまれることが多いからである。
◯どんな症状が出るか
症状は肩峰下滑液包炎の症状が主体となる。
徐々に発症する挙上時の疼痛(上肢を肩の高さより上で使用したときの運動痛が特 で、肩を使うほど悪くなる)。 引っかかり感、筋力低下や夜間痛がある。
■発生機序
投球動作では、コッキング期の最大外旋位から内旋向かうときに棘上筋が鳥口肩峰アーチ の下でこすられて発症する。
水泳のフリースタイル。 バタフライなどでも発生しやすい。
◯治療法
・安静
・ストレッチ
・インナーマッスルトレーニング
・痛みがなくなり次第、投球再開や、痛みが生じていた動作を再開します。
ニアテスト
肩甲骨を下方へ押し付け,上腕骨を肩峰下面に押し付けるように他動的に外転し、90度からやや上方で痛みを誘発するテストである.大結節が肩峰の下面にインピンジすることによる疼痛誘発テストである
ホーキンステスト
肩関節前挙90度で、検者により他動的に肩関節 を内旋させ疼痛をみる。大結節が烏口肩峰靱帯の下にインピンジすることによる疼痛が誘発される
インピンジメント症候群かどうかを判断するために検査としてこちらを行う場合もございます。
肩を痛めてしまった際には土浦市すずらん接骨院までお問い合わせください。