筋肉が落ちてきたな…膝が痛くなったら疑うのはこちら!
変形性膝関節症は、膝関節の軟骨が摩耗し、関節の構造や機能が損なわれることで発生する進行性の疾患です。膝関節の軟骨がすり減り、骨同士が直接擦れ合うことにより、痛みや炎症が生じ、最終的に可動域の制限や関節の変形を引き起こします。
病態
変形性膝関節症の病態は、膝関節内での軟骨の摩耗が主な特徴です。膝関節の軟骨は、骨と骨の衝突を緩和する役割を果たしていますが、加齢や過度の負荷によりこの軟骨が次第に摩耗し、損傷を受けます。軟骨がすり減ると、骨同士が直接接触し、摩擦が増加します。これにより、炎症や痛みが生じ、骨棘(骨の突起)が形成されることもあります。骨棘は関節の可動域を制限し、関節の変形を引き起こします。
症状
変形性膝関節症の主な症状は以下の通りです!
1. 痛み
– 初期段階では、長時間の歩行や階段の昇降など、膝に負担がかかる動作で痛みが生じます。
– 痛みは活動後に悪化し、安静時には軽減することが多いですが、進行すると安静時にも痛みが続くことがあります。
– 進行した場合、関節が変形し、動かすたびに痛みを感じることがあります。
2. 腫れと炎症
– 変形性膝関節症では、関節内に炎症が生じるため、膝が腫れることがあります。腫れは、関節液の過剰分泌や滑膜の炎症によって引き起こされます。
3. 可動域の制限
– 膝を十分に曲げたり伸ばしたりできなくなり、動作が制限されます。これは、骨棘や軟骨の摩耗により関節の動きが悪化するためです。
4. 音(クレピタス)
– 膝を動かす際に「ゴリゴリ」や「カチカチ」といった音が聞こえることがあります。これは軟骨が摩耗し、骨同士が擦れ合うためです。
圧痛部位
変形性膝関節症において圧痛を感じる部位は、通常、膝関節の内側(内側型)に見られます。
膝の内側の部分に痛みや圧痛を感じます。膝の内側軟骨が摩耗するためです。
検査法
変形性膝関節症の診断には、以下の検査が行われます。
1. 問診と身体検査
– 症状の確認や膝の動き、圧痛部位を評価するために問診と身体検査が行われます。特に、膝を曲げたり伸ばしたりした際の痛みの有無や可動域の制限のかくにんをします。
変形性膝関節症は、膝関節の軟骨が摩耗し、炎症や痛みを引き起こす進行性の疾患です。初期症状として膝の痛みや可動域制限が現れ、進行することで関節の変形や骨棘が生じます。診断は問診、身体検査、X線やMRI検査などを基に行われ、早期の治療が症状の軽減と進行の予防につながります。
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