マレットフィンガー(槌指変形)とは?~原因・治療法・リハビリについて~
マレットフィンガー(槌指変形)とは?~原因・治療法・リハビリについて~
皆さんは「マレットフィンガー」という言葉を聞いたことがありますか? これは、指の第一関節(DIP関節)が伸ばせなくなり、曲がったままになってしまうケガのことを指します。 スポーツをしている方や、日常生活で指をぶつけた際に発症することが多く、放置すると変形が残る可能性があります。 今回は、マレットフィンガーの原因・症状・治療法・リハビリについて詳しく解説していきます。
1. マレットフィンガーの原因
マレットフィンガーは、主に以下のような動作で発生します。
✅ ボールが指先に強く当たる(突き指) ✅ 指を強く曲げられる外力がかかる ✅ 家具やドアに指をぶつける
このような衝撃により、指を伸ばす働きをする伸筋腱(指伸筋)が損傷し、指を自力で伸ばせなくなります。 また、重症例では腱の断裂だけでなく、骨折を伴うこともあります(骨性マレットフィンガー)。
2. マレットフィンガーの症状
マレットフィンガーになると、以下のような症状が現れます。
🔹 指の第一関節(DIP関節)が伸ばせなくなる 🔹 指の先端が垂れ下がった状態になる 🔹 痛みや腫れが出ることがある 🔹 力を入れても指先が動かない
見た目の変形が特徴的なため、指先の動きに違和感を感じたらすぐに適切な処置を受けることが大切です。
3. マレットフィンガーの治療法
マレットフィンガーは、損傷の程度によって治療法が異なります。
① 保存療法(ギプス・スプリント固定)
軽度のマレットフィンガー(腱の断裂のみ、または小さな骨片の剥離)であれば、スプリント(副木)でDIP関節を伸ばした状態に固定することで治療を行います。
🩹 固定期間の目安
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約6~8週間(日中・就寝時も固定)
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その後、リハビリをしながら数週間かけて装具を外していく
ポイント スプリント固定中にDIP関節を曲げてしまうと治癒が遅れるため、慎重に管理することが重要です。
② 手術療法
以下の場合は、手術が必要になることがあります。
🚑 手術が検討されるケース
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大きな骨折を伴う場合(骨性マレットフィンガー)
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保存療法で改善が見られない場合
手術では、骨折の整復や腱の修復を行い、術後はスプリント固定とリハビリを行います。
4. マレットフィンガーのリハビリと日常生活での注意点
マレットフィンガーの治療後は、徐々に指の動きを取り戻すためのリハビリが重要になります。
✅ 固定解除後のリハビリ
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指のグーパー運動をゆっくり行う(無理に力を入れない)
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指を曲げる筋肉(屈筋)と伸ばす筋肉(伸筋)のバランスを整える
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DIP関節の可動域訓練を少しずつ進める
✅ 日常生活での注意点
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スプリントを外した直後は、無理に指を使わない
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重いものを持つ際は、中指や薬指を使い、小指や親指を活用する
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完全に回復するまではスポーツ復帰を控える
5. まとめ
マレットフィンガーは、放置すると指の変形が残る可能性があるため、適切な固定とリハビリが重要です。
✅ 指先が伸ばせなくなったら、すぐに受診! ✅ 早期に適切な固定を行うことで、予後が良くなる ✅ 固定後は、リハビリで指の動きを回復させる
当院では、マレットフィンガーの適切な処置やリハビリ指導を行っています。 指の痛みや違和感がある方は、ぜひお気軽にご相談ください!
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