【突き指に関係する解剖学】~原因・症状・治療法・予防法~
【突き指に関係する解剖学】~原因・症状・治療法・予防法~
テーマ紹介
スポーツや日常生活でよく起こる「突き指」。
簡単に見えるけど、実は関節や靭帯、腱など多くの組織が関わっており、放置すると後遺症が残ることもあります。
今回は突き指に関係する解剖学について詳しく解説し、症状や治療法、予防法もご紹介します!
突き指に関係する解剖学
突き指とは、指先に強い衝撃が加わった際に、関節周囲の組織が損傷することを言います。
関わる主な組織は次の通りです。
1. 指の骨(指節骨)
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指は3つの骨(親指は2つ)で構成されています。
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基節骨(きせつこつ)
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中節骨(ちゅうせつこつ)
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末節骨(まっせつこつ)
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これらが関節でつながっており、衝撃により骨折することもあります。
2. 指の関節
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近位指節間関節(PIP関節)
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遠位指節間関節(DIP関節)
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指の付け根(MP関節)
突き指では特にPIP関節が損傷しやすいです。
この関節を支える靭帯や腱にダメージが及ぶことが多いです。
3. 靭帯(じんたい)
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側副靭帯(そくふくじんたい)
→ 指の横ブレを防ぐ役割。突き指で「捻じれる」と断裂することもあります。 -
掌側板(しょうそくばん)
→ 指を反り過ぎないように制御する組織。過伸展(反りすぎ)で損傷しやすいです。
4. 腱(けん)
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屈筋腱(くっきんけん)
→ 指を曲げるための腱(例:浅指屈筋腱、深指屈筋腱)。 -
伸筋腱(しんきんけん)
→ 指を伸ばすための腱(例:伸筋支帯から続く総指伸筋腱)。
衝撃により伸筋腱が断裂すると、「マレットフィンガー(槌指)」と呼ばれる状態にもなります。
突き指の症状
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指の腫れ
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痛み(押すと痛い、動かすと痛い)
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内出血(紫色に腫れることも)
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指が伸びない・曲がらない
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関節の変形(靭帯損傷や脱臼)
突き指の治療法
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【初期】
→ RICE処置(Rest=安静、Ice=冷却、Compression=圧迫、Elevation=挙上) -
【診断後】
→ 必要に応じて固定(テーピング・副木)や、整復(脱臼時)、適切なリハビリ -
【注意点】
→ 軽いからといって自己判断せず、骨折・腱損傷が隠れていることもあるので、必ず医療機関で診てもらいましょう。
突き指の予防法
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スポーツ時はテーピングやサポーターを使用
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指先への過度な負荷を避ける
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しっかりとしたウォーミングアップ
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ボール競技では正しい手の使い方を意識する
まとめ
突き指は一見軽いケガに思えますが、実際には関節・靭帯・腱・骨といった多くの組織が関係しており、適切な対処が必要です。
もし指を強くぶつけた際は、すぐに専門家に相談しましょう!
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