スキーヤーズサムとは?原因・症状・治療法・予防法を解説
スキーヤーズサムとは?原因・症状・治療法・予防法を解説
今回は「スキーヤーズサム(Skier’s thumb)」について解説します。スポーツ外傷として知られており、特にスキーやボールスポーツで起こりやすいケガです。放置すると指の不安定感が残るため、早期対応が重要です。
スキーヤーズサムとは?
スキーヤーズサムとは、親指の付け根にある「尺側側副靭帯(UCL)」が損傷するケガで、スキー中の転倒などで親指が強く外側に引っ張られることで発生します。
別名「ゲームキーパーズサム」とも呼ばれ、慢性的な負担によっても発症することがあります。
原因
スキーヤーズサムの主な原因は以下の通りです:
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スキー中の転倒で、スキーのストックが親指を外側に押し広げる
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バスケットボールやバレーボールでの突き指
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転倒時に手をついた際の衝撃
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繰り返し親指に負担がかかる作業やスポーツ
症状
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親指の付け根の痛み・腫れ
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つまむ、握るなどの動作が困難
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関節の不安定感やぐらつき
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内出血がみられることもある
損傷の程度によっては、靭帯が部分断裂〜完全断裂していることもあり、しっかりと評価する必要があります。
治療法
軽度〜中等度(靭帯の伸び・部分断裂)
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安静・固定(サムスプリントやテーピング)
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炎症を抑える処置(アイシング、電気療法など)
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可動域・筋力のリハビリ
重度(完全断裂や不安定性が強い場合)
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整形外科での手術対応が必要な場合もあります
当院では、患者様の状態を詳しく評価した上で、最適な固定・リハビリ・生活指導を行います。
予防法
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スポーツ前のウォーミングアップとストレッチ
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スキー時はストックの握り方に注意
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指に負担がかかる動作の反復を避ける
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手をついて転ばないよう体幹バランスの強化
違和感を感じた場合は、無理をせず早めの受診をおすすめします。
まとめ
スキーヤーズサムは放置すると後遺症が残るリスクがあります。早期に正しい評価と適切な処置を行うことで、日常生活やスポーツへの早期復帰が可能です。親指のケガでお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。
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