【脱臼の固有症状とは?】~見逃さないために知っておきたいポイント~
【脱臼の固有症状とは?】~見逃さないために知っておきたいポイント~
転倒やスポーツ中の接触でよく起こる「脱臼」。見た目では判断が難しいこともありますが、脱臼には骨折とは異なる固有の症状があります。今回は、脱臼の基本と「脱臼に特有の症状」についてわかりやすく解説します。
■ 脱臼とは?
脱臼とは、関節を構成する骨の位置関係が大きく崩れ、本来の関節面が完全に外れてしまう状態です。肩、肘、顎、指、股関節など、様々な部位で起こる可能性があります。
■ 脱臼の一般症状と固有症状の違い
【一般症状】
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強い痛み
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腫れ(腫脹)
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運動制限(動かせない)
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不安定感
これらは骨折や捻挫と共通するため、区別がつきにくいこともあります。
■ 脱臼の固有症状とは?
脱臼には、**脱臼でしか見られない特徴的なサイン(固有症状)**があります。
◎ 関節部の変形
骨が本来あるべき場所からずれてしまうため、関節が明らかに変形して見えるのが大きな特徴です。特に肩関節脱臼では、丸みを帯びた肩のラインが失われ、骨が飛び出しているように見えることもあります。
◎ 弾発性固定(だんぱつせいてい)
脱臼している関節を無理に動かそうとしても、バネのようにすぐ元の位置に戻ってしまうような感覚があり、通常の関節運動ができません。これは、関節が正しい位置にないことによる典型的なサインです。
◎ 関節の機能消失
脱臼により関節が本来の構造を失っているため、**完全に動かせなくなる(自動運動ができない)**状態になります。痛みのためだけでなく、物理的に関節が機能しなくなっています。
◎ 関節の空洞感
触診すると、関節の本来あるべき位置が空洞のように感じられることがあります。例えば肩の脱臼では、肩のくぼみが深くなることで判断されることがあります。
■ 注意点:骨折との合併にも注意!
脱臼は骨折と同時に起こることも多く、これを「骨折を伴う脱臼(骨折脱臼)」と呼びます。見た目だけでは判断がつかない場合が多いため、専門機関での評価が重要です。
■ 脱臼が疑われるときの対処法
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無理に動かさない・元に戻そうとしない
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冷却して腫れを抑える
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固定して安静に保つ
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早急に医療機関・接骨院に相談する
※自己判断での整復(元に戻す行為)は大変危険です。必ず専門家による処置が必要です。
■ 当院での対応について
土浦すずらん鍼灸接骨院では、脱臼が疑われる場合は詳細な問診と触診を行い、必要に応じて医療機関での画像検査をご案内します。整復後のリハビリ・再発予防の施術にも力を入れています。
■ まとめ
脱臼は強い痛みと動かせない状態を伴い、放置すると関節の不安定性や再発リスクが高まります。固有症状に気づいたら、すぐに適切な処置を受けることが回復への近道です。
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