【指先の腱損傷とは?】~日常で起こる“見逃しがちなケガ”に注意~
【指先の腱損傷とは?】~日常で起こる“見逃しがちなケガ”に注意~
日常生活やスポーツ中に起こることがある「指先のケガ」。ただの突き指だと思っていたら、実は腱が損傷していた――ということも少なくありません。今回は、指先の腱損傷について詳しく解説します。
■ 腱とは?
腱(けん)とは、筋肉と骨をつなぐ組織で、筋肉の動きを骨に伝える役割を担っています。
指先の細かい動きも、実はこの腱によって可能になっています。
指には主に次の2種類の腱があります:
-
伸筋腱(しんきんけん):指を伸ばす(反らす)ための腱
-
屈筋腱(くっきんけん):指を曲げるための腱
■ 指先の腱損傷の主なタイプ
◎ マレットフィンガー(槌指)
伸筋腱の損傷によって、指先が自力で伸ばせなくなる状態。
ボールが指先に当たるなどの衝撃で発生しやすく、野球やバスケットボールでよく見られます。
-
指先が曲がったままになる
-
痛みや腫れがある
-
無理に伸ばすと悪化する
◎ 屈筋腱断裂(スナップカット)
包丁やガラスなどで指を深く切ったときに起こることが多く、指が曲げられなくなるのが特徴です。
-
指の関節を自力で曲げられない
-
傷口が小さくても、腱が切れている可能性あり
◎ スポーツや日常での部分損傷
腱が完全に切れていなくても、炎症や部分的な損傷が起こると、痛みや可動制限が出ます。
-
重いものを握ると痛い
-
指を伸ばしたり曲げたりすると違和感や引っ掛かりがある
■ 治療法
損傷の程度や種類により治療は異なります。
● 保存療法(軽度~中等度)
-
固定(スプリント・装具):腱の修復を助ける
-
安静と冷却:炎症や痛みを抑える
-
電気療法・超音波療法:回復を促進
● 手術療法(重度や断裂)
-
完全断裂や腱の再建が必要なケースは、整形外科での手術が行われます
■ 放置するとどうなる?
-
指が曲がったまま、または伸びたままで機能が戻らない
-
指の変形や、日常動作への支障
-
他の指への負担増による二次障害
初期対応が遅れると、治るまでの時間も長くなるため注意が必要です。
■ 当院での対応
土浦すずらん鍼灸接骨院では、指先の腱損傷に対して状態の見極めを行い、
-
状態に応じた固定
-
物理療法
-
日常での使い方指導やテーピング
などを丁寧に対応しております。
必要に応じて、整形外科での精密検査(エコー・MRI等)のご紹介も行っています。
■ まとめ
「ただの突き指」と思っていた指先のケガが、実は腱損傷だった――というケースは珍しくありません。違和感がある・動きがおかしいと感じたら、早めの受診が大切です。放置せず、早期の対応でスムーズな回復を目指しましょう。
🌿初めての方はこちらをご覧ください:
👉 土浦すずらん鍼灸接骨院|初めての方へ
📷Instagramでも情報を発信中!
👉 @suzuransekkotu0321