足関節の靭帯について
足関節の靭帯について〜構造と役割を詳しく解説〜
足関節は、私たちの体を支える重要な関節の一つで、日常生活やスポーツ活動において多くの負荷がかかる部位です。その足関節を安定させるために大切な役割を果たしているのが「靭帯」です。今回は、足関節の解剖学的な靭帯について詳しく解説していきます。
足関節にある主な靭帯
足関節には複数の靭帯が存在し、それぞれが特定の方向や動きに対して関節の安定性を保っています。主に以下の靭帯が重要です。
1. 外側側副靱帯(外側靭帯)
外くるぶし(外果)から出て、距骨や踵骨に付着する靱帯群で、足関節捻挫で最も損傷しやすい部分です。3つの靭帯から構成されます。
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前距腓靭帯(ATFL)
距骨と腓骨をつなぐ靭帯で、最も損傷されやすい。特に足首を内側にひねった際に負荷がかかります。 -
踵腓靭帯(CFL)
踵骨と腓骨をつなぎ、足関節の外側を安定させます。 -
後距腓靭帯(PTFL)
後方に位置する靭帯で、強固ですが大きな外力が加わると損傷することがあります。
2. 内側側副靱帯(内側靭帯、三角靭帯)
内くるぶし(内果)から出て、距骨・踵骨・舟状骨へと付着します。非常に強靭な構造をしており、捻挫などではあまり損傷しませんが、重度の外力で障害されることがあります。
3. 下脛腓靱帯(前・後)
下腿の脛骨と腓骨をつなぐ靱帯で、足関節の安定性を深部から支えています。特に「ハイアンクルスプリン」と呼ばれる高位の捻挫に関与します。
靭帯の損傷が起きるとどうなる?
靭帯が損傷すると、足関節が不安定になり、再度の捻挫リスクが高まります。また、適切に治療されない場合は、慢性的な痛みや可動域制限を引き起こすこともあります。
予防とケアのポイント
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スポーツ前のストレッチや準備運動を丁寧に行う
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足首を支えるサポーターやテーピングを活用する
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捻挫歴がある方は、リハビリを継続的に行い筋力と柔軟性を高める
足関節の靭帯は、私たちの身体活動を支える大切な構造です。正しい知識を持ち、怪我を未然に防ぐためのケアを心がけましょう。
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